医師は常勤1名、非常勤3名、視能訓練師(ORT)が常勤2名、非常勤1名、看護師4名の体制で眼科診療を行っております。ORTは斜視弱視治療のエキスパートです。非常勤の医師は東京女子医科大学より派遣いただいております。
専門領域は医師により異なりますが、基本的に眼疾患一般すべてを受け入れており、可能な限り自院での治療を行います。常勤医の診察日は予約がなくても診察をしておりますので、お気軽にお越しください。診察日につきましては、病院だよりまたは外来診療一覧をご覧ください。
白内障をはじめ糖尿病網膜症・加齢黄斑変性症・網膜剥離などの手術において、手術前の診察、検査、手術、術後の診察はすべて一貫して同じ医師が診療いたします。眼科手術経験年数30年のベテラン医師が手術を実施しております。
白内障手術に際しては現在4種類の眼内レンズを採用しており、患者さん個人個人に最も適切なレンズを使用いたします。
構造が単純で、最も鮮明に見えるレンズです。当院では最も多く使用されております。
乱視の強い方に使用しております。このレンズを使用しても完全に乱視がなくなるということはありませんが、手術前と比較して乱視の程度が軽くなります。
最近、国内で使用され始めた新しい考え方に基づく眼内レンズです。多焦点眼内レンズに比べると近くの見え方は劣りますが、単焦点レンズと比較すると見える範囲が広いのが特徴です。ただし、一定の基準を満たす患者さんが適応になります。
いわゆる遠近両用レンズです。単焦点レンズと比較すると構造が複雑なため収差が大きく、生活スタイルや職業によっては不向きな方も少なくありません。
【注】 当院の白内障手術は2泊3日の入院で実施しております。 本院のある南魚沼市六日町は公共の交通機関が少なく、手術直後の頻繁な通院は非常に困難な地域性があります。また、手術を受ける方の平均年齢が75歳で、80歳以上が30%以上も占めており、年齢が上がるに従い漸進的な疾患を持った方が多く入院での管理が望ましいからです。また、入院することで手術後の点眼薬の指導も適切に行うことが可能です。 |
また、当院全体は電子カルテを採用しておりますが、眼科では電子カルテや医療事務のエキスパートである眼科専任のクラーク1名と、一般クラーク2名を診察室に配置し、主なカルテの記載を任せることで、医師が患者さんとお話を十分できるように配慮しております。
令和2年度より、手術機器であるNIDEK社製CV-30000を導入いたしました。この機器により今までよりもより幅広い手術に対応が可能になりました。
常勤医の萩村医師は、2000年から非常勤でゆきぐに大和病院で白内障手術を実施しておりました。当時は群馬大学からの派遣で、3、4年目の医師を8年間で7人の指導にあたり、外来診察や手術などを独り立ちできるよう指導してきました。
大学病院では、群馬大学眼科の特徴でもある網膜硝子体疾患について、後進の指導とともに研究を続けて参りました。
大学院卒業後は群馬大学で後進の指導に当たり、その後民間で診療に従事し、いわゆる「道場拳法」では太刀打ち出来ない「実践に即した」医療を習得し提供して参りました。
手術を実施している疾患(レーザーを含む)は白内障、後発白内障、緑内障、翼状片、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症、中心性漿液性網脈絡膜症、網膜静脈閉塞症 、裂孔原性網膜剥離、結膜弛緩症、鼻涙管閉塞症など、幅広い疾患に対応しております。
Leica社製 手術用顕微鏡 M501
NIDEC社製 CV-30000 白内障・硝子体手術機器
NIDEC社製 マルチパターンカラーレーザー MC-500Vixi
Zeiss社 CIRRUS photo 800 (FAG、IA、OCT眼底撮影装置)
NIDEC社 YAGレーザー YC-1600
TAKAGI社製 MT-3250D ゴールドマン動的視野計
HumphreyField Analyzer3 静的視野計
Zeiss社 IOL MASTER 700
TOMEY社製 UD-6000 Aモード、Bモード超音波診断装置
TAKAGI社製 OM-5 外来用顕微鏡装置
HAAG-STREIT社製 BQ900 細隙灯顕微鏡 2台
Oculus社製 双眼倒像鏡眼底検査装置 2台
Neitz社製 双眼倒像鏡眼底検査装置 2台
Neitz社製 直像眼底検査装置 2台
石原表 色覚検査
NIDEC社製 HESS 眼球運動検査装置
KONAN社製 Cell Check-CA 角膜内皮測定器
TAKAGI社製 VC-60 5m視力検査装置 2台
NIDEC社製 TONOREFⅡ 屈折測定、眼圧測定
KOWA社製 SL-14 手持ちスリット
NIDEC社製 LM990A auto lensmeter
R E Medical社製 トノペン 手持ち眼圧測定器
氏名 | 所属・役職 | 経歴 | 専門分野 | 資格・所属学会 |
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萩村 徳一 | 眼科・ 眼科部長 | 平成3年 群馬大学医学部卒業 平成3年 群馬大学眼科学教室入局 平成5年 公立館林病院医長 平成6年 総合太田病院医長 平成7年 群馬大学付属病院眼科(~平成19年) 平成16年 群馬大学医学部医学研究科大学院卒業 平成19年 医療法人竹医会理事兼院長 平成23年 ゆきぐに大和病院眼科 平成25年 医療法人博陽会理事兼院長 平成26年 医療法人東飯会理事兼院長 平成27年 現職に至る |
網膜硝子体疾患全般 (糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症など) レーザー眼科学 OCT診断学 難治性白内障手術 ライアイ治療 |
日本眼科学会 臨床電気生理学会 新潟県眼科医会 新潟県医師会 日本眼科学会専門医 PDT治療認定医 新潟県視覚障害者指定医 ボトックス眼瞼痙攣治療認定医 新潟県難症指定医 医学博士(以下の論文で授与) 主論文:「Predominant expression of GluR2 among the AMPA receptor subunits in neuronal progenitor cells of the rat hippocampus. :Brain Res Dev Brain Res. 2004」(神経前駆細胞「←現在でいうiPS細胞と親戚の細胞」の研究)筆頭著者 副論文:「Persistent foveal retinal detachment after successful rhegmatogenous retinal detachment surgery. :Am J Ophthalmol. 2002」(網膜剥離についての研究)筆頭著者 副論文:「Blockage of Ca(2+)-permeable AMPA receptors suppresses migration and induces apoptosis in human glioblastoma cells. :Nature Med. 2002 」(脳の悪性腫瘍の新しい治療法)共同著者 |