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新潟県南魚沼市六日町2643番地1

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病院事業管理者あいさつ

病院事業管理者あいさつ

 南魚沼市の病院事業では、南魚沼市民病院を7月1日から140床を144床に増床し、更に11月1日から市立ゆきぐに大和病院(45床)を大和地域包括医療センター(ゆきぐに大和診療所、ゆきぐに大和訪問看護ステーション、ゆきぐに大和ホームケアステーション)として2つの付属機関を一体的に運営することとしています。
病院事業の理念は『地域住民の「生きる」を支え続ける』です。瞬間的、即時的に市民を救命することは勿論大切ですが、『市立』のとしては、健康づくりから早期発見、急性期、回復期、在宅医療と連続して行い、看取る時まで支え続けることを使命としています。
 一方、当市は、全国的に名だたる医師不足の医療圏にあって、かつ東京23区に匹敵する面積を有する中で、中長期的には、85歳以上の、高齢者の増加による医療、介護、生活支援、認知症への対応の増大、多くの交通弱者の存在、人口減少、労働力不足、世代間負担などを含めた2040年問題など、持続的な地域医療の確保が益々厳しくなっていくものと思われます。

南魚沼市病院事業管理者

外山千也(とやませんや)

 したがって、市民の幸福追求権を基本に据え、医療のまちづくりも含め、市行政と一体となって市民への医療提供システムの模索を続けています。
 南魚沼市民病院の当面の経営戦略としては、魚沼地域医療構想に基づき、高度急性期医療を担う魚沼基幹病院はじめ、市内(外)の他の病院、診療所とも連携を進める地域医療の拠点、かかりつけ医機能支援の拠点、更には南魚沼市自体が介護保険の実施主体であることから、地域包括ケアの拠点を目指しています。
 このため、まず、予防医療を推進することとし、南魚沼市民病院に隣接して、健診センター(現在のゆきぐに大和病院の附属施設である健友館)の機能を充実して移転し、令和8年度のオープンを目指しています。
 更に、医師の働き方改革に合わせ、医療資源の集約化と分散化、更には看護師等へのタスクシフティングにも取り組んでいきます。
 そして、入院機能の集約化と急性期(HCU)病棟、地域包括ケア病棟(病床)、回復期リハビリテーション病棟の整備といったケアミックスを進めるとともに、城内診療所の附属診療所化、訪問看護ステーションや居宅介護事業所の拡大、往診、訪問診療、特養等への定期的な往診、へき地巡回診療の拡大(へき地医療拠点病院の充実)も実施しています。その他、外来には40床の透析病床を設置し、地域における腎透析センターの役割も果たしています。
 その結果、市民の年間のお看取りの約4割を病院事業の医師等が行っている他、在宅のベッド(バーチャルな病棟)を合わせると1,000床程度のカバーを目指しています。
 なお、自治医科大学の総合医学1に南魚沼地域医療学講座を寄附講座として設置し、特命教授、特命講師、特命助教の3名が南魚沼市民病院で勤務できる環境を整備しています。また新潟県のご指導もあり、北里大学医学部の南魚沼市地域枠も2年目を迎えました。
 市民のニーズに応え、市民から選んで貰える病院を目指し、職員が一丸となって日々様々な改革に取り組んでいきたいと考えています。

2024年7月 南魚沼市病院事業管理者 外山 千也

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