当院では、令和5年4月1日より魚沼圏域で初めてとなる回復期リハビリテーション病床を3病棟46床のうち12床からスタートしましたが、令和6年4月1日より3病棟全てを回復期リハビリテーション病床として運用しております。
なお、これまで3病棟に16床あった地域包括ケア病床は、令和6年11月1日の大和地域包括医療センターの開設に向けた、ゆきぐに大和病院の入院機能集約の受け皿として、その機能を2病棟に移し8室26床に拡大し運用してまいります。
今後も当院の理念である、『地域住民の「生きる」を支え続ける』を実現するために精一杯やっていこうと職員一同決意を新たにしたところです。
脳血管疾患や大腿骨骨折による手術などのため、命に関わる急性期の治療を受けた後、病状が安定し始めた概ね1・2か月後の時期を回復期と呼ばれます。この回復期に集中的なリハビリテーションを実施し、身体機能や動作能力の向上を図り、多職種がチームを組んで円滑に在宅復帰できるよう支援することを目的とした病棟が回復期リハビリテーション病棟です。
対象疾患 | 入院期間 |
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脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後もしくは手術後、または義肢装着訓練を要する状態 | 150日 |
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷および頭部外傷を含む多部位外傷の場合 | 180日 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折、または2肢以上の多発骨折の発症後、または手術後の状態 | 90日 |
外科手術または肺炎などの治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後または発症後の状態 | 90日 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節または膝関節の神経、筋または靭帯損傷後の状態 | 60日 |
股関節または膝関節の置換術後の状態 | 90日 |
急性心筋梗塞、狭心症発作その他急性発症した心大血管疾患または手術後の状態 | 90日 |
【職員体制】
回復期リハ病棟常勤専任医師2名
理学療法士(PT)26名
作業療法士(OT)13名
言語聴覚士(ST)4名
・患者さんの回復を効率的にサポートするため、土日や祝日を問わず、1年365日毎日リハビリテーション(理学療法、作業療法、言語聴覚療法)を実施します。
・複数担当による医師の診療体制により、安全で効果的なリハビリテーションができるよう管理していきます。
・病棟看護師を中心として、起床から就寝までの間、食事、歯磨き、洗面、着替え、排せつなど日常生活そのものをリハビリと捉えて介入・支援を行います。
・リハビリ職員の早番や遅番体制により、病棟での日常生活に積極的に働きかけ、「している」日常生活の自立度向上を図ります。
・必要に応じて、退院前の自宅訪問を実施し、手すりの設置や歩行補助具の選定など、生活環境の調整や安全な動作方法について助言を行います。
・脳血管障害による麻痺のある患者に対し、装具を作成することにより、早期からの積極的な立位歩行練習や日常生活自立度の向上に役立てます。
・嚥下障害のある患者には、必要に応じて、嚥下内視鏡検査等を実施します。
・身体障がい者手帳等の発行が必要な場合には、診断書作成などの諸手続きを行います。
役職 | 副院長 |
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出身大学 | 東京大学 1982年卒 |
専門分野 | 糖尿病、肥満症、生活習慣病 |
資格 | 日本内科学会内科認定医 |
所属学会 | 日本糖尿病学会(学術評議員)、日本内分泌学会(功労評議員)、日本肥満学会(評議員) |
主な経歴 | 東京大学医学部附属病院第三内科助手、群馬大学生体調節研究所教授などを経て現職 |
業績 | インスリン分泌や脂肪蓄積(肥満)の分子機構に関わる研究業績 |
患者さんへのメッセージ | 生活を楽しみながら病気の予防を心がけましょう。 |
その他 | 南魚沼の皆様の人柄に癒されながら、この地の医療に少しでも寄与できればと思っています。 |
役職 | リハビリテーション科顧問 |
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出身大学 | 帝京大学 1982年卒 |
専門分野 | リハビリテーション科(特に障がい者スポーツリハビリテーション分野、脳神経内科、認知症)、整形外科(膝関節外科、特に関節鏡視下手術) |
資格 | 日本リハビリテーション医学会専門医、日本専門医機構認定整形外科専門医、日本リハビリテーション医学会認定臨床医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医、日本骨粗鬆症症学会認定医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本パラスポーツ協会パラスポーツ医、日本スポーツ協会スポーツドクター、日本医師会産業医、認知症サポート医、義肢装具等適合判定医、精神保健福祉士、相談支援専門員、介護支援専門員、2級ヘルパー |
所属学会等 | 日本リハビリテーション医学会、日本整形外科学会、日本精神保健福祉士協会、日本温泉気候物理医学会、日本骨粗鬆症学会、日本認知症学会、日本スポーツ協会、日本パラスポーツ協会 |
主な経歴 | (整形外科) 昭和57年東京大学医学部整形外科学教室入局試験合格後、東大病院研修医、東京警察病院麻酔科、武蔵野赤十字病院整形外科、心身障害児総合医療療育センター整形外科、亀田総合病院整形外科、都立駒込病院整形外科、焼津市立病院整形外科医長、東大病院分院整形外科文部教官として勤務しました。8年間在局後、東京大学医学部整形外科学教室同窓会在籍中。 (リハビリテーション科) 回復期リハビリテーション病棟中心に、湖山リハビリテーション病院、箱根リハビリテーション病院、湯村温泉病院、近森リハビリテーション病院、新潟市総合リハビリテーションセンター・みどり病院に勤務しました。 (腎臓内科) 帝京大学腎臓内科に在籍、帝京大ちば総合医療センターで透析、シャント形成術に従事しました。 |
業績 | <第3回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会> 両側声帯麻痺を呈した脳出血の1例 箱根リハビリテーション病院リハビリテーション科 楠目信三 <第74回日本リハビリテーション医学会関東地方会> 第19回冬季デフリンピック競技大会に帯同医としての参加報告及び考察 湯村温泉病院リハビリテーション科 楠目信三 その他 |
患者さんへのメッセージ | リハビリテーション科では主に脳神経内科、認知症の患者さんを担当してきました。整形外科医としては弊院に奉職するまでは医局関連病院で一般外傷を含め、手術の前立をしていました。今まで培ったスキルを惜しむことなく発揮し、患者さん一人一人それぞれの尊い人生の思いを大切にし、家庭や職場に一日でも早く復帰できるよう全力でリハビリテーションに当たっていきます。リハビリテーションはお任せください。 |
その他 | 東日本大震災後、気仙沼本吉でボランティアを6年間行い、避難所にいる精神障がい者に対する処遇を目の当たりにし、なんとかお手伝いしたいと考え、認知症サポ-ト医、精神保健福祉士、介護支援専門員、相談支援専門員資格を取りました。 一方、障がい者スポーツをライフワークとし、ジャパンパラリンピック国際大会各競技、全国障がい者スポーツ大会(全国パラスポーツ大会)、スペシャルオリンピックス大会他に帯同。冬季デフリンピック競技イタリア大会カーリング競技帯同本部医師、2020パラリンピック車いすフェンシング競技医療統括者(AMSV)の指名を受け組織委員会職員として勤務しました。 |
入院
↓
多職種によるリハビリテーション総合実施計画書の作成
↓
計画に基づいたリハビリテーションの実施
↓
定期的な患者・ご家族との面談
↓
退院に向けて自宅環境の整備(必要に応じて自宅訪問)
↓
退院
◎退院後も以下のような在宅支援体制と連携します。
・医師による訪問診療
・居宅介護支援事業所におけるケアプラン作成
・訪問看護、訪問リハビリ、通所リハビリの在宅サービス
時間 | 内容 |
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6:00 | 起床 |
7:30 | 整容動作、更衣動作、排泄動作 |
生活に即した早番リハビリ | |
8:00 | 朝食 |
9:00 | ベッドから離床しての活動 |
理学療法、言語聴覚療法 | |
12:00 | 昼食 |
13:00 | ベッドから離床しての活動 |
作業療法 | |
18:00 | 夕食 |
18:30 | 整容動作、更衣動作、排泄動作 |
生活に即した遅番リハビリ | |
21:00 | 消灯 |
1日最大3時間のリハビリを実施します。 |
項目 | 当院の実績 | 施設基準 ※1 |
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在宅復帰率 | 83.7% | 70%以上 |
重症患者割合 | 50.0% | 40%以上 |
重症患者回復割合 | 40.8% | 30%以上 |
実績指数 ※2 | 60.3 | 40以上 |
1日あたりリハビリテーション提供単位数 ※2 | 4.80単位 | 2単位以上 |
疾患別リハビリテーション料の内訳 ※2 | 脳血管 55.9% 運動器 41.8% 廃用 2.3% |
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※1 施設基準については、回復期リハビリテーション病棟入院料1を参考にしています。
※2 実績指数、リハビリ提供単位数は当院にて回復期リハビリテーション病棟入院料を算定している患者を対象として計算しています。
当院3病棟は、令和6年1月に回復期リハビリテーション病棟協会に入会しました。
今後も、地域に必要とされる回復期リハビリテーション病棟をめざしてサービスの向上に努めてまいります。
なお、回復期リハビリテーション協会のホームページでは、回復期リハビリテーション病棟に関する様々な情報が掲載されておりますので、ご覧ください。
お問い合わせ
担当 | 地域医療連携室 |
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住所 | 〒949-6680 新潟県南魚沼市六日町2643番地1 |
電話 | 025-788-1222(代表) FAX/025-788-1231 |