自治医科大学附属さいたま医療センター循環器内科のシニアレジデントです。今回、8月9月と南魚沼市民病院で内科医として勤務させていただきました。各部署の皆様には本当にお世話になりました。この場をお借りして、謝辞を申し上げます。
内科常勤医2名、あとは後期研修医2名、初期研修医2名の布陣で臨んだ内科チームでした。内科一般の病棟管理は久しぶりで、一緒に担当した後輩達とも相談しつつ、最終的な治療方針を決定していきましたが、まず初めに実感したのがカバーしなくてはならない内科領域の幅広さでした。高齢者が多い地域特性の中で、高血圧症・脂質異常症といった生活習慣病から、専門分野である循環器疾患、他にも脳梗塞など脳神経疾患、慢性腎不全などの腎疾患など、多種多様に渡る疾患を相手にしなければなりません。大病院であれば気軽に相談できますが、当院では専門科常勤医は限られており、時には調べつつ、時には外来で相談しつつ、診療しなくてはならない大変さを改めて実感致しました。
一方で、やはり当院における研修で最も特徴的な点は、地域医療を支える往診制度に参加できる点だと思います。実は私の祖母も地元で往診をお願いし、最期を在宅で看取った経緯がありました。2か月という短い期間であれば、大体は2回、多くても4回の訪問になります。しかし、回数を重ねるごとに緊張がほぐれ、笑顔を見せて下さる患者様もおり、非常にやりがいを感じる瞬間でもありました。限られた医療資源の中で限界もありますが、定期通院が困難になってきた患者様の最期を診る、という貴重な経験をさせていただきました。
ちょうど、稲穂が黄色く色づき収穫される新米の季節となりました。9月終盤ともなると涼しくなり、真夏日で熱中症が多かった8月の新患外来を懐かしく思い出す今日この頃です。今回の経験を今後に生かし、引き続き精進していく所存です。
短い間でしたがお世話になりました、ありがとうございました。