自治医科大学附属さいたま医療センター腎臓内科から4月、5月の2か月間研修させていただきましたシニアレジデントです。2か月間本当にありがとうございました。
私は現在腎臓を専門に勉強していますが、最初は急性腎不全の管理を魅力的に感じ、腎臓に興味を持つようになりました。高齢化に伴い慢性腎不全患者は増加傾向で、最近では慢性腎不全は生活習慣病の一つと認識されつつあります。そのため腎臓内科は高血圧、糖尿病、脂質異常症など腎臓以外の臓器の管理も自科で行うことが多く、そんな総合医の要素も腎臓内科にはあると思い、様々な分野の中でも腎臓内科を専門にしようと決めました。
そのため今回南魚沼市民病院で一般内科医として研修することをとても楽しみにしていました。しかし実際に外来で様々な訴えがある患者さんや入院で腎臓以外の臓器の疾患をもつ患者さんを診させてもらうと、教科書を見返してもわからないことが多く、魚沼のおいしいお酒におぼれる日もありました。そんな時、内科や他科の先生方、コメディカルの方々からご指導を頂き、研修医の知識や考えももらいながら、知識の幅を広げることができました。また腎臓に関して質問を受けても答えられないことが多々あり、腎臓内科医としてもまだまだ学ばなければいけないことがたくさんあると改めて思いました。
また南魚沼市民病院で特に印象的だったことは医師とコメディカルが協力しながら医療を行い、お酒の席でも非常に和気あいあいとされていたところです。こういった一致団結とした雰囲気が、病院が少ない中で地域医療を支えており、私自身も何かを聞きづらかったり頼みづらかったりする状況がなく、のびのびと研修を行うことができました。たくさんご迷惑をおかけしたと思いますが、医者としても学ぶことが多く、かつ楽しい研修となりました。本当にありがとうございました。