9月の1か月間、南魚沼市民病院で地域医療研修をさせていただき、病院の皆様には大変お世話になりました。
地域医療研修先として今年から新しく選択できるようになったこともあり、どのような研修内容になるのか周囲から直接話を聞くことはできませんでしたが、南魚沼市民病院のホームページで研修報告を読んだことがきっかけで、あまり迷うことなくこちらを選択しました。結果として、とても楽しく勉強になる研修生活を送ることができたと思います。
地元の方々に対する筋力作り教室や訪問診療、乳幼児健診や保健所・施設研修など様々な研修がありどれも勉強になりましたが、その中でも、新患外来での研修がとても印象に残っています。
研修初日、予定表に「新患外来」と記載されていたことにまず驚き、こなせるのかどうか不安を感じたことをよく覚えています。しかし、周囲の先生方やコメディカルの方々がとても温かく、些細な質問にも優しく指導してくださいました。また風土の影響か、患者さん達もおだやかで温かい方が多く、診療をしていて私が元気をもらうことも多々ありました。普段の研修で救急外来の経験はあったものの、救急の性質上か、フォローの概念はあまりなくその日だけの診療が多かったように思います。一方、新患外来は継続した外来診療であり、フォローの仕方を含めた考え方は新鮮なものでした。具体的な例を言えば、健診異常で受診された方にどのような治療介入をしていくのか、薬を導入するのか、フォローのタイミングや他科紹介のタイミング等考えなければいけないことはたくさんあり、大変勉強になりました。
病院での研修が充実していたことはもちろんですが、南魚沼市を観光してみたり、4尺玉が打ち上がる片貝花火大会へ先生方と行ってみたりと休日も充実していました。そして何より、日本酒とおいしいお米はさすが新潟、と実感しました。
1か月という大変短い期間ではありましたが、病院や地域の方々には大変お世話になりました。南魚沼を去るのは名残惜しいですが、黄金色の稲穂の風景を目に焼き付けつつ、教えていただいた様々なことをこれからの研修へつなげていきたいと思います。本当にありがとうございました。