8月に1か月間、地域医療研修でお世話になりました、埼玉石心会病院初期研修医2年目の研修医です。普段は埼玉県狭山市にある400床ほどの二次救急病院で研修をしております。
「断らない救急」をスローガンに救急車がひっきりなしに訪れる病院から離れて、南魚沼市民病院で地域医療研修をさせていただいたことはとても大きな刺激になりました。同じ市中病院で研修している身ではありますが、訪問看護ステーション、訪問診療を行っていることは共通点でも病床数の規模や検査技師が常駐している体制などは大きく異なります。今回の研修では、訪問看護、訪問リハビリ、乳幼児健診、保健所見学、特別養護老人ホーム見学など、名前やイメージでは理解していたもの直接触れる機会ができたことがとても大きな経験となりました。
研修において苦労したことは救急外来と新患外来の違いを理解することでした。普段は救急外来でWalk inと救急車を診ていて外来業務は慣れている方だと自覚しておりました。しかし、救急外来では入院か帰宅かのトリアージに重きを置いてしまう反面、私自身に欠落していたフォローの概念をもつことに苦労したのが印象的です。救急外来には上気道炎症状の患者さんは来院されても健康診断で異常を指摘された患者さんは来院されません。では実際にどのようにアプローチをしてフォローしていくかを考え実践したことはとても新鮮な経験でした。
休日は南魚沼やその周辺地域の自然や文化に触れることができました。7月から11月まで開催されている本気丼巡りをして、20食以上完食しました。どの丼ぶりもとても美味しかったです。食べてばかりでなく大粒の汗をかきながら。八海山や坂戸山登山をしたり、松代や十日町、長岡にも出かけて史跡や温泉。グルメも堪能しました。のどかでご飯も美味しい南魚沼が大好きになった1か月でした。
使い慣れない電子カルテやシステムに翻弄されて多々ご迷惑をおかけしましたが、心温かく親切丁寧にご指導・ご助言をくださいました、先生方・スタッフの皆様に心から御礼申し上げます。1か月と短い時間でしたが一生に残る経験をさせていただきました。本当にありがとうございました。