7月、8月に地域研修でお世話になりました北里大学病院研修医2年目です。
私は【地域医療重点プログラム】という今年度から新設されたプログラムで研修させていただきました。【地域医療重点プログラム】とは、2か月ずつ3施設の病院で地域研修を行うというものです。私は5月、6月は神奈川県相模原市の僻地、7月、8月はこの南魚沼市、9月、10月は東京都の大島で研修です。大学病院に所属しながらこのような機会を与えてくれた北里大学、南魚沼市民病院には大変感謝しています。
南魚沼市民病院では本当に色々な経験をさせていただきました。初診・救急外来から入院管理、退院後の再診、訪問・施設の往診と一連の流れでの診察や院内の各部署の見学や保健所での南魚沼市医療再編成の話、基幹病院見学など、ここでは到底書ききれない程充実した毎日でした。また、外科の手術にも参加し、糸結びも何度も教えていただきました。
私の中で特に印象に残っているのは、大西先生が座長をされていた講演会の内容で「医療者だけでなく地域住民を全て含めた全体でのチーム医療」という話を聞いた事です。田部井先生からは、基幹病院より圧倒的に少ないスタッフで同レベルの数の患者さんに対応していると教えていただきました。一人ひとりが頑張らないと到底達成できる数字では無いと感じました。3病棟のS師長はいつも「皆で頑張って早く帰ろう」と檄を飛ばしていました。各スタッフ間ではいつもお互い仕事を手伝い合って支え合う空気がありました。
病院関係者、保健所、訪問看護・リハビリ、老健施設、グループホーム、在宅の主介護者など全ての人が協力し合って成り立っているこの状況をみて、南魚沼市民病院はまさに「チーム南魚沼」の中心なのだなと感じました。この2か月間は私にとって本当に大きな経験でした。規則正しい生活をしながら、大自然の中でランニングをして肉体改造をする事も密かな目標でした。日本酒、ラーメン、天ぷら蕎麦、海鮮丼、ピザによって私の目標はことごとく打ち崩されました。夏の南魚沼も素晴らしい景色でしたが、冬の南魚沼も是非訪問したいと思っています。最後になりましたが、この場を借りて御世話になった南魚沼市民病院の職員のみなさん、地域のみなさんにお礼を申し上げます。大変お世話になりました。ありがとうございました。