~医師として大切なものを学べた1か月~

~医師として大切なものを学べた1か月~

自治医科大学附属さいたま医療センター ジュニアレジデント

 今回12月の1か月間、南魚沼市民病院にて研修をさせていただきました。約150床の地域中核病院という位置づけの病院であり、普段、私が働いている大学附属病院との役割の違いを実感しました。また、主治医として患者さんを任される経験を通して、医師として少し成長できたと思います。
 大学附属病院では診断・治療の導入に重きが置かれていますが、地域病院ではその後のリハビリ、在宅医療への橋渡しまで考えねばなりません。また、訪問診療を通じて退院後の生活にまで介入します。大学付属病院ではなかなか経験できないことですが、患者さんにとっては生活に直結する段階ですので非常に重要な部分です。今回の研修では、主治医として治療方針を決定するのみならず、どの段階で退院として、その後の外来・リハビリをどうするかまで考えることができました。これまでの研修では上級医に頼ってしまうことが多かった部分ですが、今回の研修では自分で主体性をもって取り組めたと思います。もちろん、自分だけで答えが出ないときには逐一、上級医の先生に相談させていただきましたが、医療的側面だけでなく社会的側面も踏まえた的確な回答をいただき、非常に勉強になりました。
 また、大学附属病院では日中の初診外来はほとんど経験がありませんでした。救急外来に救急車で搬送される患者さんとは違い、風邪や検診異常でwalk inされる方は基本的に元気です。緊急性に乏しく、明確なガイドラインが存在しない場合、医学的適応以外にも患者さんが何を望んで受診しているのかを明らかにすることで方針が定まるということを学びました。例えば風邪の患者さんに、「風邪を元から治す薬は無いので薬は出しません。」と対応するよりも、「対症療法になるけれども症状を和らげる薬をお出ししますね。」と薬を処方した方が皆さん納得していただけます。
 南魚沼はお米とお酒が美味しく、住民の方々も温かい人が多いなと思いました。病院スタッフの方々もとても優しく、ストレスなく仕事することができました。私のような若輩者に仕事を任せてくださり、優しく、時には頼もしくサポートしてくれた病院スタッフの方々と南魚沼の素晴らしい環境に感謝しております。1か月間、本当にありがとうございました。

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