3月から1か月間、南魚沼市民病院で研修させていただいた自治医科大学付属さいたま医療センター1年目の研修医です。
初日に六日町に到着したとき、ホームの屋根に積もった雪を見たときにはまるで別の国に来たような錯覚を受けました。宿舎には石油ストーブがあり、初めて石油ストーブを使用した時は使い方もよく分からず部屋の換気をせずに使い続けて一酸化中毒になりかけたのは良い思い出です。病院から長靴が支給され、雪国ならではの生活を一部でも味あわせてもらいました。
病院業務では新患外来をさせていただき、急性期疾患を主に扱う救急とは違い、慢性疾患や生活習慣病などの経過や治療方針を1人で考えることは、さいたま医療センターでは中々経験できない貴重な経験でした。時間のない外来でどこまで検査をするべきか?この人はフォローするべきなのか?common diseaseである糖尿病、高血圧、脂質異常症、それぞれの薬物治療開始時期と適切な薬剤の選択は?そんな悩んだ時に、ご自身も忙しいにも関わらず親身に相談に乗っていただいた先生方にはとても感謝してもしきれません。
また、病院業務の合間合間に見学させていただいた介護施設見学などは、患者さんが退院された後にどのように治療を継続していくかプランを立てる上で、実際にそれらの現場を見学することでイメージを具体的に持てたことはとても参考になると感じました。介護施設でも医師の指示があれば点滴が可能であること、訪問看護をすることで患者さんの病状だけでなく普段の生活環境、ご家族の協力がどこまで得られているかを確認することができるという利点がある、など多くの発見は今後の医師生活において大いに役に立つと確信しています。
1か月間と短い期間でしたが研修させていただいてとても勉強になりました。この場を借りて、お世話になった南魚沼市民病院の職員のみなさん、地域の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。