自治医科大学附属さいたま医療センター循環器内科のシニアレジデントです。2月、3月に内科医師として勤務させていただき、お世話になりました。自治医科大学附属さいたま医療センターでは1年間、CCUで勤務させていただいていたので生活環境の違いに少し戸惑う事もありましたが、仕事面以外でも新潟の良さも味わう事ができ、ウィンタースポーツなどの冬ならではの思い出もできました。
南魚沼市民病院での1日の勤務の流れとしては午前に新患外来、午後に病棟業務や予約外受診・救急患者対応などを行う事が多かった様に思いますが、一方で訪問診療なども経験させていただく事ができました。後輩の自治医大からの研修医と共に都内では経験できないような防水スプレー後の喫煙なども診察させていただく機会もあり、御当地ならではの疾患も診察させていただく事ができました。
この病院に来させていただいたのは、奇しくも自分自身の叔父が徳島の病院に1月から肺炎で入院し、中々退院できない状況が続いている中での事でした。認知症は無かったですが、100歳近くの超高齢期で、嚥下機能や痰の喀出能が低下しており、叔母が食事が食べられないから胃瘻などどうしようかと相談されている時期でもあり、実際に叔父の元にお見舞いに行ったりすると、家族に対してもっとしてあげられる事は無いだろうかなどと遣る瀬無い気持ちにもなりました。その分、余計に普段の日常診療は肺炎や尿路感染などの患者様も多く、考えさせられる事が多かった様に思います。
普段の診療以外にも論文の提出に迫られたり、大学院進学の準備をしたりと、忙しい年末の折ではありましたが、研修医に戻った様な気持ちで視野も広く取れた様な気がします。この2か月、沢山の事を考えさせていただき、また御指導いただきましたが、学んだ事を今後の診療にも生かしていきたいと思います。2か月という短い期間でしたが、得るものや、医療について考えさせられる事も多く、大変勉強させていただきました。南魚沼市の市民の方々のお力に、微力でも尽力できていれば幸いです。最後に、先生方、常に優しく頼れる病棟や外来の看護師の方々、検査の方々、リハビリの方々、事務の方々、毎週送迎をしてくださった方々、直接は中々お礼を申し上げる機会はありませんでしたが、本当にありがとうございました。