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~『医者』としてみられていると強く自覚~

~『医者』としてみられていると強く自覚~

自治医科大学附属さいたま医療センター ジュニアレジデント

 今日は魚沼で過ごす最後の日曜日。フジロックに行ってみようかなと考えていましたが、目覚めたときに聞こえたどしゃ降りの雨音で、今日は「風味爽快ニシテ」でも飲みながらアパートでのんびりと過ごそうと決めました。
 医者人生初めての外来診療は、それはもう緊張しました。一人目の患者さんの「呼び込みボタン」を押すまでにはかなりためらいの時間がありました。大学病院では『医者のたまご』として患者さんに接していましたが、外来で一対一の診療をしているときには『医者』としてみられていると強く自覚しました。患者さんの前で参考書を広げるわけにはいかず、朝の外来前には『風邪』や『高血圧』の勉強をし、患者さんが検査に行っている間には、何か抜けがないかと参考書にかじりつきました。こんなに必死に勉強したのは国家試験前以来かもしれません。それでも、外来前の電光掲示板に自分の名前が映し出されているのを見たときは、「ああ僕は医者なんだな」と胸にじーんと来るものがありました。写メして両親に送ろうかと思いましたが、まだソファには患者さんもいたのでやめておきました。
 魚沼では病棟でも自分は『主治医』です。いつもは何となく上級医の後ろを付いて行っていた回診でしたが、患者さんの声一つ一つに何か診療のヒントがないか耳をそばだてました。ICを行わせて頂く機会は今までなく、最後に「何か質問や気になることはありますか?」と聞きつつも、どんなことを聞かれるのかはらはらしていました。退院が決まり、「ありがとう。本当に先生のお陰です」と言って頂けた時も、相当にじーんと来てしまいつい握手してしまいました。
 訪問診療といった地域ならではの研修もさせて頂き、山奥に住む方々の医療や「生き死に」に対する考えは、普段医療サービスを十分に受けることのできる環境にある自分にとっては考えさせられるものがありました。
 こんな風に書くと随分頑張ったように見えますが、忙しいときでも嫌な顔一つせず相談に乗って下さった上級医の先生方、どれだけミスしようがサポートして下さった看護師さん、技師さん、薬剤師さん、クラークさんの皆様のおかげで日々の診療に取り組むことができました。夜は本気丼、日本酒でお腹いっぱいで勉強はあまりできなかったのが正直なところです。
 自分を大きく成長させてくれた魚沼に大変感謝いたします。空が晴れてきました。やっぱりフジロック行ってみようかな。

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