1月に地域医療研修でお世話になりました、東京慈恵会医科大学附属病院の研修医です。1か月という限られた時間の中、年始のお休みや3連休もあり、日数は短くなりましたが、大変充実した研修をすることができました。ご指導いただきました先生方、病院スタッフの皆様には心より感謝申し上げます。
東京で育った私にとって、見知らぬ土地、豪雪地帯というイメージから1月の新潟に向かうのは不安でいっぱいでした。ところが着いてみると雪はなく、気温も東京とさほど変わらず、雪国初心者には非常に過ごしやすかったです。
研修では入院患者さんの病棟対応だけでなく、外来診察をさせていただき、普段見ることのないcommon diseaseの診断・治療から、集中治療室での呼吸器管理まで幅広く学ぶことができました。大学病院では研修医は外来診察をすることはないので、問診を取って、検査を組み立て、診断をして処方まで考えることはとても新鮮で、初めはわからないことばかりで先生方や看護師さんにもたくさんご迷惑をおかけしたかと思いますが、貴重な経験となりました。
また、大学病院など急性期病院での治療後に、地域の病院にお願いしている慢性期のコントロールや検診異常への初期対応など、普段見ることのない部分も今回経験することができました。1月という時期もあってか、風邪やインフルエンザの診察が多く、診察のポイントや入院適応、処方薬の使い分けや治療強化など、大変勉強になりました。また、往診や訪問看護では、地域との密接なつながりを感じることができました。
この1か月間で見たもの、学んだことは新潟、南魚沼地域の特性ももちろんあるかと思いますが、きっと東京の地域医療でも通じるものはあるかと思います。私は4月以降、小児科医として後期研修に入ります。しばらくは大学病院での研修になりますが、この1か月、南魚沼で教えていただいたことを胸に、今後もよりよい医師となれるよう、精進して参りたいと思います。