4月、5月と南魚沼市民病院にて勤務させていただきました。当初私は6月、7月に来させていただく予定だったのですが、他医師との兼ね合いでこの期間に来ることとなりました。南魚沼と言えば雪深いイメージがあり、4月でも残雪がすごいのではないかと想像していましたが、大変過ごしやすい時期に来させていただきよかったです。新潟には母校もあり、病院近くを車で何度も通ったことがありました。しかし、実際に南魚沼市民の方とこれほどまで濃厚に関わったのは初めてだったので、新鮮な気持ちになりました。私はこれまで埼玉県の病院に勤務してきたのですが、南魚沼市民の方々はなかなか救急車を使わず、受診の際に事前に問い合わせをしていただけるのですごく有難かったです。また、診察時にもきちんと私たちの話を聞いてくれて治療に協力的な方が多かったのも印象的でした。
患者さんだけでなく、コメディカルの皆さんも仕事に真摯に取り組んでいて、私も見習わなければならないところが多くありました。謙虚な気持ちで患者さんに接するところや困っている患者さんの少しでも役に立ちたいという姿勢は、傍目から見て清々しささえ覚えるほどでした。看護師さん、薬剤師さん、検査技師さんや放射線技師さんには多少愚痴も多く、面倒くさがりの私の無茶振りを受け止めていただき感謝しております。
ここ南魚沼市民病院は、大学病院では感じにくい人と人とのつながりでチーム医療が成り立っていることを実感できる病院だと思います。確かに十分な検査体制が整っていなかったり、普段使っている物品や薬剤がなかったりすることがありましたが、逆に大学病院に戻ることにより恵まれた検査体制において患者さんに対して何ができるかを考えさせられました。今後もこの付近にスノーボードをしに来たり、車で通ったりすることがあると思いますが、近くに来るたびに皆さんのことを思い出して患者さんに対して真摯な思いで医療に取り組みたいと思います。